Arca-Swiss Pシリーズ+KIRK クランプ
1926年にスイスのチューリッヒでカメラの修理店として創業し現在はフランスに本拠を置くアルカスイス・インターナショナル社は、1950年代からプロ用ビューカメラの生産を始めたようです。
1964年に自社ビューカメラのレールをホールドするために生まれたモノボールヘッドはその精巧な作りとなめらかな操作性、強力なロック力により35mm判カメラ愛好者にも広まってゆきます。
今までの自由雲台の操作感を大幅に向上させた構造は多くのメーカーに影響を与え、また後年粗悪なコピー品が流通することとなってしまいます。
スタジオJinではそのアルカスイスとKIRKをコラボレーションさせてしまいました。特殊な工具を必要とするZ1には最初からKIRK製クランプを装着し、他社製クランプをきちんと装着できなかったダブルパノラミックにもアダプターを製作して100%活用できるようデザインしました。
すべての雲台にKIRKこだわりのノブ式クイックリリースクランプを完璧な形で装着。ワンタッチで万力のようにがっちりとプレートを挟み込み、ズレやガタとは無縁です。クランプ開閉ノブを1/4回転させればスライド、1回転させるだけで完全に開き瞬時に機材交換や縦構図への変更が可能となります。このノブ式はロック/アンロックの手ごたえがわかりやすく、幅広い拡張性を備えたベストな選択だと考えます。
また高精度で加工された金属同士であれば、コルクやゴムの滑り止めは必要がありません。わずかでも弾力のあるコルクやゴムのたわみは、かえって振動やブレの原因となってしまうこともあります。
このクランプはKIRKプレートはもちろん、アルカスイス・ウインバリー・レアリーライトスタッフなど、全ての「アルカスタイル」プレートをホールド可能です。