KIRK レンズマウント
完璧なフィット感と高剛性化
KIRK Enterprise Solutions(KES)レンズマウントは各レンズに最適な取り付け方法が考え抜かれています。特に純正三脚座のフット部分を交換するタイプのレンズフット、リング部分ごと交換してしまうリング式三脚座はそれぞれのレンズ専用に設計され完璧なフィッティングを実現しています。
三脚座はコストダウンの標的とされることが多く、KIRKのようにアルミ合金の塊から一つひとつ削り出すという製造方法は純正ではまず採用されません。それでも最大限の安定性とより良い撮影結果を求めるフォトグラファーにとっては高剛性化が必須だと考えます。
レンズプレートもコルクやゴムの滑り止めを挟んで平らな板を取り付けるようなスタイルでは不安定要因にしかなりません。同じくアルミ合金削り出しのプレートは細かなサイズ展開と最適な装着方法を選択できるようになり、多くのレンズでワンランク上の装着感となっています。
いずれもアルカスタイルで雲台に装着することにより簡単で確実な固定となるだけでなく、雲台とレンズ本体との接続部分がブレの発生原因となるリスクを低減することが可能となります。超望遠域での歩留まりの向上には特に威力を発揮することでしょう。
本当に大事なこと
素材となる6061-T6アルミ合金は航空機・自動車・バイクなどの部品から鉄塔やクレーンまで、軽量かつ強度が必要でさらに腐食環境がシビアな場面に多く用いられる金属です。KIRKの製品のほとんどがこのハイグレードなアルミ合金の塊(インゴット)からCNCにより高精度で削り出し成型され、加えて仕上げは塗装ではなく硬質アルマイトにより表面硬度をさらに高め、傷もつきにくく着脱を繰り返しても変形やサイズの変化がほとんどありません。
アルカスタイルプレートではこの使用素材・切削精度・表面処理の3つが非常に重要な要素となり、どれが欠けても安定性、耐久性、安全性などに必ず問題が出てきます。新品の見た目ではなかなか判断できない部分ですが、全ての面で優れているからこそ自信を持ってKIRK製マウントをオススメしています。
※純正三脚座が装着されている(オプション含む)レンズをKIRK製雲台やクランプにセットするためには、
・純正レンズフット部分をKIRK製レンズフットと交換
・純正三脚座をまるごとKIRK製リング式三脚座と交換
・純正三脚座の底面にKIRK製レンズプレートを装着
のいずれかによりレンズ三脚座がアルカスタイル化されていることが必須です。
※KIRK製レンズマウントはKIRK製クイックリリースクランプでの使用を前提として製造されています。
全ての性能を発揮し安全で安定した撮影のためKIRK製雲台、KIRK製クランプとセットでご使用いただくことをお勧めします。
※Manfrotto Q6クイックリリースでは基本的に使用できません。
※Gitzo QDクイックリリース(ワンタッチ式)でご使用になる場合は、ロックパーツを銀色の部品から雲台に付属の黒色の部品に交換することで使用できる場合があります。
※機材を三脚に装着したまま移動させることは危険ですのでお避けください。また撮影時にもクランプの緩みがないよう充分にご注意ください。