MarkinsとKIRKクランプがコラボレーション。マーキンス製ボール雲台Q10iにKIRK製の新型クイックリリースクランプをセットした当店限定販売モデルです。スタジオJinではKIRK製クランプをドッキングさせ新たな価値を創造します。

<雲台部>

ベースとなる雲台はMarkins Q10iのNQSモデル。ボール径44mmの中型サイズで最大200mm程度の望遠レンズまでカバーします。Markins Japanの目安としてはカメラボディとレンズの総重量(実際の重量)が3kg程度までの撮影に最適とのことです。Gitzoの2型マウンテニア等と組み合わせるとバランスがいいサイズです。

基本操作は直径約34mmのメインロックノブで行いますが、フリクションが効いた状態で動かすこともフリーにすることも可能です。このロックノブ内にある小さなダイアルで緩みきりまでの回転角度を調整しますので独立したテンションコントロール機構は備わっていません。ロック状態からフリーになる手前までのいわゆる「半締め」状態を積極的に使用し、メインロックノブが緩みきらないように調整するためのノブコントロールシステムとも言えます。

コーティングが施されたボールの動きはしっとりとウェットな感触で、微細な動きや連続的な構図の変更が得意な雲台です。もちろんグリースフリーですので撮影時に手や機材を汚す心配もなく、不要な砂や埃を吸着することもありません。

<クランプ部>

雲台にはKIRKこだわりのノブ式クランプQRC-1.8を当店にて確実に装着してあります。お好みによって円形クランプQRC-2.4R仕様とすることも可能です。装着方法は接着+緩み止めネジとなります。

アルミ合金の塊から削り出されたクランプはノブを締め込むことにより万力のようにがっちりとプレートを挟み込み、ズレやガタとは無縁です。KIRKが特許を取得した特殊なネジで駆動するQTTノブを搭載することにより、機材をセットして時計回りに180°回転させるだけで固定完了です。そこからわずかに緩めるだけでプレートをスライドさせることができ、180°回せばクランプが完全に開いて上から機材を取り外せます。もはやノブを握り直す必要すらなく、まさにワンアクションで機材交換や縦構図への変更が可能です。

ノブ式はロック/アンロックの手ごたえが感覚的にわかりやすく、スライド時にはプレートのセーフティスクリューが機能しますので不注意による脱落事故の確率も低くなります。また内部のメカニズムは完全にカバーされていますので、埃やゴミが入り込むことも少なく故障の確率も低くなります。さらにはスクエアタイプのQRC-1.8にはクランプ部分に六角レンチが収納されており、L-ブラケットのスライドやプレートの増し締めなどにも瞬時に対応できます(ラウンドタイプに六角レンチは収納できません)。

このクイックリリースクランプは基本的にすべてのアルカスタイル・プレートをホールドすることができるよう設計されていますが、製造誤差の大きなメーカーが存在することも事実です。品質が確認できる範囲ではKIRKの他にWimberley(ウインバリー)・Really Right Stuff(リアリーライトスタッフ)製プレートは確実に固定できることを確認しております。